Ultima Online
前回の記事で書いたとおり、今回はUO、ウルティマオンラインについて書きたいと思います。
UOとの出会い ロード・ブリティッシュ殺害事件
チートやデュープが蔓延する世界に若干飽きてしまっていた僕は、Javaで遊べるネットゲームなど当時の実験的作品を触ってはすぐに辞めるというような時期が続いていました。
そこでたまたま、前回も紹介した「Tamon’s Diablo Page」の掲示板で、ウルティマオンラインのβテストい参加したという記事が紹介されており、その中でも特に興味をそそられたのが、あまりにも有名なエピソードである「ロード・ブリティッシュ殺害事件」です。
簡単に言ってしまえば、その世界の王様であるロード・ブリティッシュを操作していた開発者が無敵フラグを立て忘れていたために、観衆の前に現れた時に不届き者の魔法を食らってしまい、そのまま死んでしまったという事件です。
今なら笑い話かもしれませんが、当時はネットゲームというものがどんな仕組みで行われているかもあまりわかっていなかった時代、このニュースは世界中で有名になり、ウルティマオンラインの自由さを象徴する事件として大きく宣伝にもなったと思います。
RPGのストーリーでよくあるような、創造主と戦って倒してしまうような話が現実にある世界…そのあまりの魅力に夢中になり、それからはウルティマオンラインことばかり調べていました。
そして米国でのサービス開始後の翌月に日本で販売された第一陣を入手しました。今はドンキやパチンコ屋が入っているビルのあたりにあったT-ZONEで予約をしていたのを覚えています。
ログインした瞬間いきなり死ぬ
ウルティマオンラインをインストールし、キャラを作成。ブリタニアの世界へログイン。拠点はよくわからないけど名前のかっこよさからVesperを選択しました。
そしてその世界に降り立ち―眼の前に紫色のポーションが落ちていた。
誰かの落とし物?拾っていいの?使っていいの?どんな効果があるんだろう?ワクワク…
紫ポーションは…爆弾でしたw
ゲームをスタートする人はそれぞれの町ごとに場所が決まっているので、その初心者を狙って紫ポーションをおいておくいたずらが流行っていたようですw
UOの困ったところは、死ぬとどこかからリスタートするのではなく、幽霊になってしまうというところです。蘇生スキルを持つ人に生き返らせてもらうか、生き返らせてくれるNPCに出会わないと幽霊のまま…
幽霊になってしまうと、生存状態の人とは霊話スキルを持っている人を除き、意思疎通もできなくなってしまいます(チャットを打っても相手にはOOooOOoOOoOのように表示される)。
途方に暮れた僕はウルティマオンラインの初日、幽霊のまま白黒表示の世界を歩き回り、そこでゲームを終えました…。
なんでもありな世界
UOも時代が流れていくにつれて、PKができないエリアが追加されたり、ユーザー同士の暗黙の了解やマナーのようなものが生まれてきましたが、初期のUOはMMORPGという物自体が誕生して間もない時代だったということもあり、なんでもありな無法世界でした。
幾度となくPKされたり、アイテムをスられたり、カツアゲされたりしたかわかりません。
町から町を移動するだけでも命がけで移動し、街道を避け森の中をこっそり進み、次の街の灯りがみえると心底ホッとした覚えがあります。
あの体験はゲームではなく、まさに「冒険」でした。